ベネズエラ・ボリバル共和国 (ベネズエラ・ボリバルきょうわこく)、通称ベネズエラ は、南アメリカ北部に位置する連邦共和制国家である。東にガイアナ、西にコロンビア、南にブラジルと国境を接し、北はカリブ海、大西洋に面する。首都はカラカス。コロンビアと共に北アンデスの国家であるが、自らをカリブ海世界の一員であると捉えることも多い。ベネズエラ海岸の向こうには、アルバ、オランダ領アンティル(クラサオなど)、トリニダード・トバゴといったカリブ海諸国が存在する。なお、ガイアナとは現在ガイアナ領のグアジャナ・エセキバを巡って19世紀から領土問題を抱えている。正式名称は、República Bolivariana de Venezuela。通称、Venezuela(ベネスエラ)。公式の英語表記は、Bolivarian Republic of Venezuela。通称、Venezuela(ヴェネズエラ)。日本語の表記は、ベネズエラ・ボリバル共和国。スペイン語を正確に音写すると、ベネスエラ・ボリバリアーナ共和国となる。通称、ベネズエラ。ヴェネズエラという表記もある。スペイン語の発音は「ベネスエラ」、英語では「ヴェネズエラ」が近い。漢字では委内瑞拉と表記される。ベネスエラ(Venezuela)という名の由来には諸説があり、一つはイタリアのヴェネツィアに由来するというものである。1499年この地を訪れたスペイン人の探検者、アロンソ・デ・オヘダとアメリゴ・ヴェスプッチが、マラカイボ湖畔のグアヒーラ半島に並び建つインディヘナたちの水上村落を、水の都ヴェネツィアに見立て、イタリア語で「ちっぽけなヴェネツィア」("Venezuola")と命名した事によるとされている。もう一つは、この地に住んでいたインディヘナが"Veneciuela"と呼ばれており、そこからVenezuelaに成ったのだという説であり、この説によるとベネスエラという国名は土着の言葉から発展したものだということになる。どちらの説が正しいかという論争は絶えないものの、現在一般的な説として信じられているのは前者である。なお、国名中の「ボリバル」とは、ラテンアメリカの解放者 シモン・ボリーバルのことである。
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