ペルー共和国(ペルーきょうわこく)、通称ペルーは、南アメリカ西部に位置する共和制国家である。北にコロンビア、北西にエクアドル、東にブラジル、南東にボリビア、南にチリと国境を接し、西は太平洋に面する。首都はリマ。紀元前から多くの古代文明が栄えており、16世紀までは当時の世界で最大級の帝国だったタワンティンスーユ(インカ帝国)の中心地だった。その後スペインに征服された植民地時代にペルー副王領の中心地となり、独立後は現在まで大統領制を敷いている。公用語による正式名称は、スペイン語表記ではRepública del Perú(スペイン語: レプブリカ・デル・ペルー)。ケチュア語、アイマラ語表記は共にPiruwである。通称は、Perú。公式の英語表記は、Republic of Peru(リパブリック・ オブ ・ペルー)。通称は、Peru。日本語表記による正式名称の訳は、ペルー共和国。通称は、ペルー。漢字では「秘露」と表記される。ペルー(Perú)という言葉の語源には諸説あるが、16世紀始めにパナマ地峡のサン・ミゲル湾付近を支配していたビルー(Birú)という首長に由来し、1522年の探検以降スペイン人によってパナマの南にビルーという豊かな国があるでという話を当地の先住民から伝え聞いたものが、転訛してピルーと呼ばれるようになり、それがペルーになったというものが最も有力な説である。その後スペイン人のコンキスタドールによってインカ帝国はペルーと呼ばれ、それと共にペルーという言葉がこの地域を指す名称となった。植民地時代にはペルー副王領が成立し、19世紀に独立した後もペルーの名が用いられている。
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